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Q1.「アイメイト」って?
「盲導犬」というと、『盲を導く犬』の字のとおりに『利口な犬が視覚障がい者を連れて歩いている』と受け取られがちです。
(公益財団法人)アイメイト協会の事業の目的は、『視力はなくても心の視野の広い明るく積極的な社会人になりましょう』を合言葉に視覚障がい者の自立を目指すことにあります。
「アイメイト」とは(公財)アイメイト協会出身の盲導犬です。
アイメイトという呼称には『アイは I 私』『アイは EYE 目』『アイは 愛 LOVE』『アイメイトは私の愛する目の仲間』という思いが込められています。
Q2.日本で盲導犬が誕生したのはいつ頃ですか?
1957年 アイメイト協会創設者・塩屋賢一氏が育てた『チャンピィ』が国産第1号の盲導犬です。
Q3.アイメイトはどこで生まれて誰が育てるのですか?
アイメイトの繁殖奉仕をしている家庭で生まれます。生後2ヵ月で飼育奉仕の家庭に引き取られ そこで約1年間過ごします。
Q4.訓練期間はどのくらいですか?
1クール=4ヶ月行います。場合によってはさらに1クール繰り返します。
Q5.アイメイト1頭を育てるのにどのくらいの費用が必要ですか?
1組につき200万円弱を自治体より委託費として受け取っております。(実際はもっとかかります)
昨今は減額する自治体も増えておりますが、「視覚障がい者の歩行問題解決のお手伝い 」を念頭に、減額されたからと言って委託をお断りすることはありません。
Q6.アイメイト候補犬の中からおよそ何割くらいがアイメイトとして活躍できますか?
アイメイト候補犬は 協会独自の優秀な両親犬から誕生します。 中にはアイメイトとして不向きな犬もいますが 60年の歴史と実績により受け継がれ培われた訓練技術により 候補犬全体のおよそ5~8割がアイメイトとして活躍します。
Q7.いくつくらいの指示語がわかりますか?
「カム(来い)」「スィット(座れ)」「ダウン(ふせ)」「ゴー(前進)」「ドア(ドアノブを捜して鼻を付ける)」 「チェアー(椅子を捜す)」「改札(切符の投入口を探す)」などをはじめ 約30の指示に従うように訓練しています。
指示以外にも、歩行中は段差や道の分岐で止まって知らせたり、物をよけたりしながら視覚障がい者の安全な歩行をサポートします。
Q8.指示語が英語なのはどうしてですか?
日本語には『男言葉』と『女言葉』があります。男女どちらが使っても同じで 周りの人が聞いてもあまりきつく感じない 簡潔な言葉ということで英単語を使用しています。
Q9.アイメイトを使っている人はどのくらいいますか?
これまでに 1,300 組以上のペアが誕生しています。 その中で現在活動中のペアは 250組ほどです。
Q10.訓練の結果 アイメイトとして不向きな犬はどうなるのですか?
協会に希望登録をしている家庭などに引き取られ 大切に育てられることになります。
Q11.アイメイトをもつにはどのような指導を受ける必要がありますか?
4週間 協会の施設で合宿しながら アイメイトと一緒に生活するための指導を受けます。
歩行指導の他 排便の始末や犬のシャンプー・ブラッシング・餌の作り方 使用者自身の日常生活指導など 全ての課程を修了して初めて卒業となります。
Q12.アイメイトは誰のものですか?
卒業時に使用者の目 そして家族の一員となり 現役生活をその使用者の下で送ることになります。
アイメイトは使用者に貸与されるものではありません。
Q13.指導員になるにはどのくらいの期間がかかりますか?
養成期間終了後 アイメイト協会の定めた条件をクリアする必要があります。
Q14.アイメイトは何歳くらいでリタイアをするのですか?
アイメイトのリタイア年齢は10~12歳の場合が多く その後リタイア引き取り希望の家庭などに引き取られ 幸せな老後を送り看取られます。
Q15.アイメイトを持つには費用がかかりますか?
アイメイトを持つには 委託事業(自治体からの委託費でアイメイトを育成)と委託無し(一般及び企業等からの寄付や募金によりアイメイトを育成)による2つの方法があります。
アイメイト使用希望者個人の負担については 指導期間中の食事代〔1,500円(1日3食)×日数〕と必要な犬具費のみです。
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